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自転車と青いモノをこよなく愛する
ライター&ライダー・SONICの自転車小話
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    秘密兵器「iBikePRO」でパワートレーニング開始

    某誌の取材でパワートレーニングの一端に触れてからというもの、パワーメーターがほしくて仕方なかった。
    しかし、パワーメーターは高い。
    現実的に購入できるギリギリのラインであるパワータップでさえ、リアハブとパワーメーター一式のセットで18万円。
    手持ちの手組みホイールに組み込むことを考えても、楽々20万円オーバーだ。
    完組ホイールを購入するとなると、最低でも30万円弱は見なければならない。

    そんな中、ひとつだけ気になるパワーメーターがあった。
    iBikePROである。

    iBikePROは、パワーメーターとしては破格の10万円を切る価格設定。
    しかも、普通のサイクルコンピューターと同様、スピード&ケイデンスセンサーとサイクルコンピューター本体で、パワーも含めすべての走行データを計測する。
    つまり、専用のクランクやハブなどを使わなくてもよいのだ。
    さらに別売りのセンサー類を用意すれば、サイクルコンピューターを載せ替えるだけで複数台のバイクでパワー計測が可能になる――というメリットもある。

    購入に二の足を踏んでいたのは、スピード、ケイデンス、空気抵抗、勾配などの走行データからパワーを推計するという独自のパワー計測方法のためだ。
    やはりどうしてもパワータップやSRMのような「ひずみゲージ」に加わる力によって測定する方式のものより精度が劣ると考えたからだ。

    そんな心配を吹き飛ばしてくれたのが、ユーザーたちの声だった。
    行きつけのショップの店長もずっと使っていて、
    「最新の第3世代になって、以前のモノより精度が格段に向上し、設定も簡単で使い勝手もかなりよくなった」
    という話は聞いていた。
    その裏付けも、メーカーサイトの主要パワーメーター比較データ付き論文(英文)やWEB上のユーザーの声からとれた。
    かなり購入に向けて気持ちが傾いてきたころ、最後に強力に背中を押してくれたのは、iBikePRO愛用者でもあるクラブシルベストのスーパーおやじライダー・山崎敏正さんの一言だった。
    「パワータップと併用しているお客さんの話やと、精度も反応も遜色ないレベルみたいやし、場合によってはiBikePROのがリニアに反応することもあるみたい。これはエエよぉ!」
    その一言で即座に購入を決断、取材の翌日には早速ショップに買いに行った(笑)。

    3週間ほど実際に使い込んでみた印象をインプレッションしてみたい。


    基本情報は上段からスピード、パワー、ケイデン
    ス。傾斜があるところに来ると、スピードと斜度を
    交互に表示する

    初期設定は面倒だが、精度や使い勝手は良好

    初期設定は従来のモデルよりかなり簡略化されたとはいえ、それでもポラールなどに比べるとかなり面倒だ。
    身長、バイクやウエアを含めた総重量などの個人データを入力した上で、より高い精度を得るために3.2km実走して路面抵抗などの詳細データを記録するキャリブレーションを行う必要があるからだ。
    でも、この作業さえ終えてしまえば、あとは普通のサイクルコンピューターと同じ感覚で使える。
    メーターの示すパワー値も、入力に対する反応も、パワータップを使った時と比べても特に違和感はなかった。

    センサー類はANT+方式。
    リアホイール側にスピードセンサーを付けても電波を拾うので、サイクルトレーナーでもそのまま使える。
    さらに万全を期すなら、サイクルトレーナーでも正確なパワー計測ができるようにする「iBike Indoor Trainer」をメーカーサイト内のiBike Storeで購入($39、現在のレートでだいたい4000円弱)するとよい。
    そうすることで、データ解析ソフト「iBike for Windows」でロックされている「トレーナーモード」が利用できるようになり、サイクルトレーナーのモデル別に最適なプロファイルを設定できるようになる(ちょっと古いモデルが中心だったけれど、エリートやサイクルオプス、ミノウラもあった)。

    別売りのセンサー類を購入するだけで、複数台のバイクでパワーメーターを共有できるのは、実にうれしい。
    サイクルコンピューターには、複数台のバイクの情報を登録できる「SET PROF」モードも搭載され、走行前にプロファイルを切り替え、走る前にセンサーのスキャンを行うというちょっとした手間だけで、通勤バイクでも決戦用バイクでも同じようにパワーが計測できる。
    自分も、もちろんすでにADDICTとKINGの両方でパワーを測定できる態勢を整えている。
    これはなかなか便利だ。

    サポート態勢も万全だ。
    国内で保証も受けられるのはもちろん、メーカーサイトではサイクルコンピューターのファームウェアやPCでの解析ソフトのアップデートも随時行っている。
    さらに、旧モデルから最新モデルへの有償交換(追加料金を払い、古いモデルをメーカーに送ると最新モデルが手に入れられる!)も行っている。

    使い勝手のよさやサポート態勢という点に関しては、パワータップ以上のものがあるかもしれない。


    iBikePROを前面から見たところ。下部の開口
    部から風力や空気抵抗を測定する

    バッテリーの持ち、センサーの販売態勢、日本語マニュアルは×

    iBikePROはかなり出来のいいパワーメーターではあるが、気になるところがないわけではない。

    まずはバッテリーの持ち。
    お世辞にもいいとは言えない。
    最初に初期設定しながら使ったときには、わずか2日(!)で電池切れになった。
    これは検査用電池だから仕方ないとしても、週あたり15時間オーバーのペースで使い続けて様子を見る限り、1カ月は持たない感じだ。
    ポラールCS600が同じような使い方でも半年ぐらいはバッテリーが持ったことを考えると、もう少し持ってくれるとありがたい。
    ただし、ポラールとは違ってセンサーはバッテリー交換可能。
    この点に関しては、ポラールより経済的ではある。
    電池はセンサー、サイクルコンピューター、ブラケット部に、いずれもボタン電池のCR2032を使用する。
    コンビニなどでも普通に売られているタイプなので、いざというときにも手に入れやすいのは助かる。

    別売りのセンサー類の販売態勢も改善を求めたいところだ。
    センサー類は「複数台で使うために必要な部品のセット」という形で販売されているのだが、この中にはセンサーやブラケットなどの必要な部品だけでなく、本体にも同梱される心拍センサーのバンドとPCでのデータ解析ソフトももれなくついてくる。
    これらを別売りにするか、単体販売にすることで、もう少し安く手に入るようになればいいのに……と思うのは僕だけではないはずだ。

    最後に、日本語マニュアル。
    内容が最新版に対応しておらず、英文マニュアルを見ながら格闘する必要がある。
    英文マニュアルは比較的平易な文章ではあるのだが、英語が苦手な人にはやや敷居が高いかもしれない。
    このあたりは輸入代理店の営業努力を求めたい。


    ケイデンスセンサーやスピードセンサーはANT+
    に対応。チェーンステーからでも電波を拾う

    パワートレーニングの敷居を下げた功労者

    価格も10万円弱だし、パワーメーターとしての精度やレスポンスのよさもなかなかのもの。
    センサー類さえ購入すればサイクルコンピューターは複数のバイクで共有でき、サイクルトレーナーでの使用にも対応する。
    しかも日本で普通に保証も受けられる。
    性能、コストパフォーマンス、使い勝手のよさの総合点では、SRMやパワータップをしのぐ――と個人的には思う。
    何より、潤沢な資金のない人にも精度の高いパワーメーターが手に入れやすくなったわけで、iBikePROはパワートレーニングの敷居を下げた功労者とも言える。
    その意義は非常に大きい。
    気になるところはいくつかあるが、それを補ってあまりある魅力がiBikePROにはある。

    JUGEMテーマ:ロードバイク総合
    | インプレッション | 23:27 | comments(2) | trackbacks(0) |
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      | - | 23:27 | - | - |
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        iBikePROにしたんですね。お手ごろ価格で検討のひとつだったんですが、最初の設定が面倒っぽかったのでパワータップの次になっていました。

        来年へのモチベーションの種を明日のサイクルモードで探してみようと思っています。
        | ペンチ | 2009/12/12 4:51 PM |
        ペンチさん>
        僕もずっとパワータップの方がよいのではないかと思っていたのですが、最終的にはiBikePROを選びました。
        パワータップ購入費用を貯めるのにちょっと時間がかかりそうだったので、その期間を今まで通り過ごすより、少しでも早くパワートレーニングを始める方がよいのではないか――と考えたからです。
        もちろん、iBikePROの性能に及第点が与えられたのも大きいですし、価格面に魅力を感じたことも否めません。

        もし購入資金が捻出できていたら、あっさりパワータップを買っていたかもしれません。
        その場合は練習用機材と割り切って使うことになったでしょう。
        でも、iBikePROを買ったおかげで、練習中だけでなくレースでもパワーを管理しながら走れる環境が整ったわけで、今はいい買い物をしたのだと思っています。
        | sonic555 | 2009/12/12 5:30 PM |









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